【 Series 2 】 発達の目安
前回では発達の過程を順に追ってみました。
ここではさらに、生まれてからどのように発達をしていくのか、項目を分けて見ていきます。
まずは健康面や生活、ことばに関しての紹介です。
健康面や生活 | ことば | |
0歳 | ・個人差が大きい ・生活リズム6ヵ月より安定 ・体調が急変することがある ・午前と午後の2回の昼寝 |
・喃語をさかんに話す ・指さしで伝える ・大人のマネを始める |
1歳 | ・離乳が完了してくる ・尿が溜められるようになる ・食具を使い、自分で食べようとする ・歩行が自立してくる |
・わんわんなど一語文が始まる ・わらべうたなどところどころ真似る |
2歳 | ・スプーンを上手に使える ・コップを片手で持って飲む ・トイレへ行こうとする ・自分で服を着ようとする ・自分で靴をはこうとする |
・「いや」が頻繁に出る ・わんわんきたなどの2語文がでる ・手を洗ったらおやつを食べるなど2つ言われたことを理解する |
3歳 | ・便意や尿意を知らせる ・自分でトレイに行く ・衣服の着脱の順番がわかる ・片付けや簡単な手伝いを喜んでする |
・話し言葉が豊富になる ・絵本やお話を聴くことが楽しくなる |
4歳 | ・端を持って食事をする ・順序良く着脱できる ・排泄の失敗がなくなる ・ボタン・スナップのはめ外しができる ・清潔に保とうとする |
・一緒に経験したことに対して、対話を弾ませることができる ・人の話を聴こうとする態度が見られる |
5歳 | ・うがい、歯磨きの習慣、食事の仕方が身につく ・排泄や後始末を上手にする ・生活に必要な活動の意味が分かり進んでする |
・自分の経験をたどたどしくもみんなの前で話せるようになる ・自分の経験や気持ちを筋道を立てて人に伝える |
生まれてから5歳までに、脳が日々成長し、いろいろなことが急激にできるようになります。
自我も目覚め、何でも自分で考えやれるようになることがわかります。
では、知識やあそびはどのように変化していくのでしょうか…。
知識・認識 | あそび | |
0歳 | ・9ヶ月頃の人見知り ・次第に多くのことに興味を示す ・まずは口に入れて確かめる時期が続く ・活発に探索活動をする |
・いないいないばあ ・6ヵ月頃から高い高いなどゆさぶり遊び ・大人とのやりとり遊び ・指さしからの大人との共感 |
1歳 | ・1歳半ごろ自我が芽生え自己主張が強くなる ・簡単な指示を理解して行動する |
・わらべうた ・積み木を積む ・砂遊び ・ボールを転がす ・押したり引っ張ったりする遊び |
2歳 | ・多い、少ないがわかってくる ・1つ、2つが分かる。3つ以上はたくさん ・「じぶんで」とダダコネが多くなる |
・人形やままごと道具で遊ぶ ・シール遊び ・コンビカー ・追いかけごっこ ・ボール遊び ・かくれんぼ ・お絵かき ・粘土、砂、水などで遊ぶ |
3歳 | ・出来ないことが多いが、自分を一人前に扱ってほしい時期 ・音、色、文字、数、量、形などに興味を持ち、違いに気づくようになる |
・日常生活の再現遊び(ごっこ遊び)を盛んにするようになる ・3歳後半から縄跳び、お手玉などにも興味が出てくる ・曲に合わせて体を動かす |
4歳 | ・自分ができるかどうか臆病になる時期 ・文字や数量、図形などへの関心が強くなる |
・積み木、ブロックなど構成遊び ・ごっこ遊びが盛んになる ・縄跳び、竹馬、ボール遊びなど巧みに手足を使って遊ぶ ・トランプ、カルタなどのゲーム遊びを楽しむ ・友達とルールを守って遊ぶことを楽しむ ・迷路やジグソーパズルを楽しんだり、自分で作ったりする |
5歳 | ・簡単な文字、数字、記号などが読めるようになる ・絵本や時計、カレンダーなど興味を持ってみるようになる ・自分の名前を書くようになる |
子供の成長の様子が見えてくると、大人が気を付けないければならないことも見えてきます。
次回は起こりやすい事故や怪我について、考えていきます。
【 Series 1 】 ← 【 Series 2 】 → 【 Series 3 】